さつまいも一本何グラム?100gのカロリーと糖質

さつまいも一本何グラム?100gのカロリーと糖質 食材

秋の味覚、さつまいも。そのほくほくとした甘さは格別ですが、「さつまいも一本何グラムくらいで、100gのカロリーはどのくらい?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、S・M・Lサイズ別の重さの目安や、調理法で変わるカロリーと糖質量について詳しく解説します。

さらに、他の芋類やご飯とのカロリー比較も行い、食物繊維が豊富で便秘改善に役立つ点や、GI値が低く腹持ちが良いといった、ダイエットに嬉しい特徴もご紹介。さつまいもを賢く食生活に取り入れるための情報が満載です。

  • さつまいも一本のサイズ別(S,M,L)の重さとカロリー
  • 調理法(焼き・蒸し)によるカロリーと糖質量の違い
  • ダイエット中に嬉しいさつまいもの栄養と効果
  • 食べ過ぎを防ぐための1日の適量と注意点

さつまいも一本何グラム?100gのカロリーを解説

  • S・M・Lサイズ別の重さの目安
  • 調理法で変わるカロリーと糖質量
  • 他の芋類やご飯とのカロリー比較
  • 食物繊維が豊富で便秘改善に役立つ
  • GI値が低く腹持ちが良い

S・M・Lサイズ別の重さの目安

S・M・Lサイズ別の重さの目安

さつまいもは、大きさによって重さが大きく異なります。レシピで「1本」と指定されていても迷うことがありますが、一般的なサイズの目安を知っておくと料理やカロリー計算にとても便利です。

スーパーなどで販売されているさつまいものサイズと重さの目安は、以下の通りです。

サイズ 重さの目安 特徴
Sサイズ 約100g~150g 小ぶりで、おやつや少量の料理に適しています。
Mサイズ 約200g~300g 最も一般的なサイズで、レシピの「1本」はこのサイズを指すことが多いです。
Lサイズ 約300g~500g 非常に大きく、天ぷらや大学いもなど、量を多く使う料理に向いています。

レシピの「さつまいも1本」はMサイズ(約250g)が基準

料理のレシピで具体的なグラム数の指定がなく「さつまいも1本」と書かれている場合は、Mサイズの250g前後を想定すると、味付けや分量で失敗しにくくなります。

もちろん、品種や形によって重さは前後するため、あくまで目安として活用してください。正確な量を知りたい場合は、調理用のスケールで計ることをおすすめします。

調理法で変わるカロリーと糖質量

調理法で変わるカロリーと糖質量

さつまいものカロリーは、調理法によって変動します。これは、加熱によってさつまいもの水分量が変化し、100gあたりの栄養素の密度が変わるためです。

文部科学省の「日本食品標準成分表(八訂)」によると、調理法別の100gあたりのカロリーと糖質量は以下のようになるとされています。

調理法 カロリー(100gあたり) 糖質量(100gあたり) 特徴
126 kcal 29.7 g 基準となる数値です。
蒸し 131 kcal 29.6 g 水分が保たれやすく、生の状態と大きな差はありません。
焼き 151 kcal 35.5 g 水分が蒸発して成分が凝縮されるため、カロリー・糖質ともに数値が上がります。

(参照:食品成分データベース

このように、焼き芋は甘みが増して美味しくなりますが、その分100gあたりのカロリーと糖質は高くなる傾向にあります。天ぷらのように油で揚げる調理法では、さらにカロリーが高くなるため注意が必要です。ダイエット中は、栄養素の変化が少ない「蒸しいも」「茹でいも」がおすすめです。

他の芋類やご飯とのカロリー比較

他の芋類やご飯とのカロリー比較

さつまいもは甘みが強いことから「太りやすい」というイメージを持つ方もいますが、他の主食や芋類と比較するとどうでしょうか。

ここでも「日本食品標準成分表(八訂)」を参考に、100gあたりのカロリーと糖質量を比較してみましょう。

食品名 カロリー(100gあたり) 糖質量(100gあたり)
さつまいも(生) 126 kcal 29.7 g
じゃがいも(生) 59 kcal 8.4 g
里いも(生) 53 kcal 10.8 g
白米(ごはん) 156 kcal 35.6 g
食パン(6枚切り1枚約60g換算) 約149 kcal 約25.3 g

(参照:食品成分データベース

さつまいもは、じゃがいもや里いもに比べてカロリー・糖質ともに高いですが、主食である白米(ごはん)と比較すると、カロリー・糖質ともに低いことがわかります。

このため、ごはんやパンの代わりにさつまいもを食べる「置き換えダイエット」は、摂取カロリーを抑える上で有効な方法の一つと言えるでしょう。

食物繊維が豊富で便秘改善に役立つ

食物繊維が豊富で便秘改善に役立つ

さつまいもの特筆すべき栄養素の一つが、豊富な食物繊維です。食物繊維には「不溶性食物繊維」と「水溶性食物繊維」の2種類があり、さつまいもには両方がバランス良く含まれています。

不溶性食物繊維

便のカサを増やして腸を刺激し、ぜん動運動を活発にすることで、便通をスムーズにする働きが期待されます。

水溶性食物繊維

腸内で善玉菌のエサとなり、腸内環境を整えるのを助けます。また、糖質の吸収を穏やかにする効果もあるとされています。

さつまいも特有の成分「ヤラピン」

さつまいもを切ったときに出てくる白い液体「ヤラピン」という成分にも注目です。このヤラピンは、腸の動きを促進し、便を柔らかくする効果が期待できると言われており、食物繊維との相乗効果で、お通じの改善を力強くサポートしてくれます。

これらの成分の働きにより、さつまいもはダイエット中に起こりがちな便秘の予防や改善に役立つ食材なのです(参考:e-ヘルスネット(厚生労働省):食物繊維の必要性と健康)。

GI値が低く腹持ちが良い

GI値が低く腹持ちが良い

さつまいもがダイエットに向いているもう一つの理由が、「低GI食品」である点です。

GI値とは?

GI値(グリセミック・インデックス)とは、食後の血糖値の上昇度合いを示す指標のことです。この値が高い食品ほど血糖値が急上昇しやすく、低い食品ほど上昇が穏やかになります。

血糖値が急激に上がると、それを下げるために「インスリン」というホルモンが大量に分泌されます。インスリンには、血中の糖を脂肪として体に溜め込む働きがあるため、過剰な分泌は肥満の原因に繋がると考えられています。

さつまいもは、白米やパンに比べてGI値が低く、食後の血糖値の上昇が緩やかです。これにより、インスリンの過剰分泌が抑えられ、体に脂肪が蓄積されにくくなるというメリットがあります。また、糖質の吸収がゆっくりであるため満腹感が持続しやすく、間食や食べ過ぎを防ぐ効果も期待できるでしょう(参考:大塚製薬:血糖値とGIの関係性)。

さつまいも一本のグラム数と100gカロリー活用法

  • ダイエットに良いとされる理由
  • 栄養を摂るなら皮ごと食べるのが良い
  • 冷やして食べると得られる効果とは
  • 1日に食べて良い適量と本数の目安
  • 食べ過ぎによる体への影響と注意点
  • さつまいも一本何グラム?100gカロリー総まとめ

ダイエットに良いとされる理由

ダイエットに良いとされる理由

これまで解説してきたように、さつまいもがダイエットの味方とされる理由は一つではありません。複数の要素が複合的に働くことで、健康的な体づくりをサポートしてくれます。

主な理由をまとめると、以下のようになります。

  • 主食より低カロリー・低糖質:ごはんやパンと置き換えることで、無理なく摂取カロリーをコントロールできます。
  • 豊富な食物繊維:満腹感を持続させ、食べ過ぎを防止。また、便通を改善して体内をスッキリさせます。
  • 低GIで太りにくい:血糖値の急上昇を抑え、脂肪の蓄積を防ぐ効果が期待されます。
  • カリウムでむくみ解消:体内の余分な塩分(ナトリウム)を排出するカリウムも豊富で、むくみの改善に繋がります(参考:e-ヘルスネット(厚生労働省):カリウム)。

「甘いから太る」のではなく、「栄養豊富で太りにくい体づくりを助けてくれる」のがさつまいもの魅力です。もちろん食べ過ぎは禁物ですが、特徴を理解して上手に取り入れましょう。

これらの理由から、さつまいもはただ体重を落とすだけでなく、体の内側からキレイを目指すダイエットにおいて非常に優秀な食材と言えるのです。

栄養を摂るなら皮ごと食べるのが良い

栄養を摂るなら皮ごと食べるのが良い

さつまいもを食べる際、皮をむいてしまう方も多いかもしれませんが、それは非常にもったいないかもしれません。実は、さつまいもの皮と、皮のすぐ下の実の部分には、特に栄養が豊富に含まれています。

皮の周りに含まれる主な栄養素

  • 食物繊維:前述の通り、腸内環境を整えるのに欠かせません。
  • ヤラピン:便通を助けるさつまいも特有の成分です。
  • ポリフェノール(クロロゲン酸):強い抗酸化作用を持つことで知られ、アンチエイジング効果が期待されています。
  • ビタミン・ミネラル:美容や健康維持に役立つ栄養素も豊富です。

これらの栄養素を無駄なく摂取するためには、皮をむかずに、よく洗ってから調理するのが最もおすすめです。皮の食感が気になる場合は、細かく刻んだり、マッシュしたりすると食べやすくなります。栄養を丸ごといただくという観点から、ぜひ皮ごと食べる習慣をつけてみてください。

冷やして食べると得られる効果とは

冷やして食べると得られる効果とは

さつまいもは温かいままでも美味しいですが、一度加熱したものを「冷やして食べる」ことで、さらにダイエット効果を高めることが期待できます。

その秘密は「レジスタントスターチ」という成分にあります。

レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)とは?

でんぷんの一種ですが、消化されにくい性質を持ち、食物繊維と似た働きをします。さつまいもやご飯などの炭水化物を加熱後に冷やすことで、このレジスタントスターチが増加することが分かっています。

レジスタントスターチには、主に以下のような嬉しい効果が期待されています。

  • 血糖値の上昇を抑制:小腸で消化されにくいため、血糖値の上昇がより穏やかになります。
  • 腸内環境の改善:大腸まで届いて善玉菌のエサとなり、腸内環境を整えるのを助けます。
  • 満腹感の持続:消化に時間がかかるため、腹持ちがさらに良くなります。

方法はとても簡単で、焼き芋や蒸しいもを作った後、冷蔵庫で数時間冷やすだけ。しっとりとした食感になり、甘みも落ち着くため、デザート感覚で楽しむことができます。温かいさつまいもとは一味違った美味しさを、ぜひ試してみてください。

1日に食べて良い適量と本数の目安

1日に食べて良い適量と本数の目安

栄養豊富でダイエットにも役立つさつまいもですが、食べ過ぎはカロリーや糖質の過剰摂取に繋がります。美味しく健康的に続けるためには、適量を守ることが大切です。

1日の摂取量の目安は、目的によって異なります。

間食(おやつ)として食べる場合

約100g(Sサイズ1本程度)が目安です。市販のスイーツやスナック菓子に比べて満足感が高く、栄養も補給できます。

主食と置き換える場合

約150g(Mサイズの半分強)を目安に、ごはんやパンの代わりに食べましょう。これだけで、1食あたりの摂取カロリーを効果的に抑えることが可能です。

どんな場合でも、1日の合計摂取量は200g(Mサイズ1本弱)を超えないようにするのがおすすめです。自分の食事全体のバランスを見ながら、量を調整することが重要になります。

食べ過ぎによる体への影響と注意点

食べ過ぎによる体への影響と注意点

適量であれば体に良いさつまいもも、過剰に摂取するとかえって不調を招く可能性があります。食べ過ぎた場合に起こりうることと、注意点について理解しておきましょう。

さつまいもを食べ過ぎた場合のリスク

  • カロリー・糖質オーバー:当然ながら、食べ過ぎれば太る原因となります。特に、砂糖やバターを加えた調理法には注意が必要です。
  • お腹の張り・ガス:豊富な食物繊維は、一度に大量に摂ると腸内でガスを発生させやすく、腹部膨満感の原因になることがあります。
  • 便秘の悪化:食物繊維は便通改善に役立ちますが、元々腸内の水分が少ない人が不溶性食物繊維を摂りすぎると、便が硬くなり逆に便秘を悪化させるケースも報告されています。

特に、夜遅い時間に食べるのは避けましょう。活動量が少なくなる夜は、エネルギーとして消費されにくく、脂肪として蓄積されやすいためです。さつまいもを食べるなら、エネルギーとして消費しやすい朝食や昼食の時間帯が最もおすすめです。

何事も「ほどほど」が大切です。自分の体調と相談しながら、適切な量を美味しく楽しんでください。

さつまいも一本何グラム?100gカロリー総まとめ

  • さつまいも一本の重さはMサイズで約200gから300gが目安
  • レシピの「一本」は一般的にMサイズ(約250g)を指す
  • 生のさつまいも100gあたりのカロリーは約126kcal
  • 生のさつまいも100gあたりの糖質量は約29.7g
  • 焼き芋にすると水分が飛び100gあたりのカロリーは少し上がる
  • ダイエット中は蒸すか茹でる調理法がおすすめ
  • ご飯と比較するとさつまいもは低カロリー・低糖質
  • 豊富な食物繊維が便通改善をサポートする
  • 特有成分「ヤラピン」も腸の働きを助ける
  • 低GI食品であり血糖値の上昇が穏やか
  • 豊富なカリウムはむくみ解消に役立つ
  • 栄養を無駄なく摂るなら皮ごと食べるのが最適
  • 加熱後に冷やすとレジスタントスターチが増えダイエット効果向上
  • 1日の適量は間食なら100g、主食置き換えなら150gが目安
  • 食べ過ぎはお腹の張りやカロリーオーバーに繋がるため注意が必要
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